2021/2/3【残り期間も2日となりました】
プロジェクト実施期間もあと僅かです!ここまでの支援額50万5千円、支援件数57件を突破し本当にありがとうございます。ラストスパートに向けて、今一度皆様ご支援、ご協力をよろしくお願いします。
https://youtu.be/RktTCCN9bIs
2021/1/19【残り半分を切りました】
残り半分20日間を切りました。ここまでの支援額30万円、支援件数40件を突破し本当にありがとうございます。でも、私たちはまだまだ諦めていません。目標に向かって出来ることはすべてやろうと思っています。皆様ご支援、ご協力を引き続きよろしくお願いします。
https://www.youtube.com/embed/DtRkwHwjqIQ
2021/1/11【新しい返礼品を追加しました!】
返礼品に“書道家『清雪』直筆による格言(額縁フレーム入り)” を追加しました。お好きな格言や言葉を、書道家の『清雪』師範が書にしたためます。
リビングのインテリアとして
【球児達による40日間の熱いチャレンジ】
2020年3月、高校生と地元の職人が協力し、『障がい者野球専用グラブ』が完成しました。
完成したグローブ
このグラブは、岡山県の障がい者野球チーム『岡山桃太郎』のエース早嶋健太投手へ送られたものです。早嶋さんは生まれつき左手首から先がない障がいを持っていますが、創意工夫と弛まぬ努力で、大学まで健常者と互角に競い合い、レギュラーポジションや出場の機会を獲得してきました。2016年に障がい者野球へ転向し、2018年に開催された第4回世界大会では、日本代表チームを優勝に導く活躍を見せ、世界一の優勝投手、大会MVPという栄冠を手にしました。
優勝時の写真
MVPとして胴上げをされる早嶋さん
【手術だけでは拭い去れない痛みとの闘い】
そんな早嶋投手ですが、2019年に右ひじの手術を行うことになりました。
トレーナーによる分析の結果、根本の原因は『投球フォーム』にあることがわかりましたが、それは通常のグラブを使い続ける限り、改善は難しいということでした。右腕一本でプレーも生活も行ってきた早嶋さんは、術後の右腕が使えない期間に『恐怖』を感じたと言います。
手術時の写真
手術してもなお痛みは消えず、根底にある原因を探るために、トレーナーによる施術を受けたところ、日常生活とプレーによるダメージが想像以上に蓄積されていることがわかりました。この施術では、疲労物質があればあるほど赤くなります。 常人であれば、薄ピンクになる程度ですが、早嶋さんの場合はアザのようになってしまうほどでした。
右腕の疲労物質が赤く反応として出てきている様子
『痛くない、恐くない、楽しい野球をまたやりたい。』日の丸を背負い、世界の頂点を見た早嶋投手ではなく、一野球人としての素直な言葉が心に刺さりました。交流のあった岡山県の和気閑谷高校野球部の部員たちに協力を求め、左手を有効に活用できるグラブの開発のためのアイディアを求めました。



早嶋投手を思いやる心から、多くのアイディアが生まれました。その中の二つが採用され、地元のグラブ職人森川さんが形にしてくださいました。この一連の活動は全国放送にもなり、多くのメディアに取り上げていただくことで、全国へ少しずつ認知されてきています。
https://www.youtube.com/watch?v=oUYeQr4VOT4
【同じものは2つと存在しないニーズに応えるグローブを】
岐阜や長崎の野球少年から森川さんに連絡が入り、同じようなモデルのグラブを求められています。早嶋さんもアドバイザーとして関わりながら、要望に合うグラブを考えていく中で、早嶋さんだけではなく、全国で障がい者野球専用グラブを求めているプレーヤーがいることを改めて知り、求めるプレーヤーの手に届けたいという思いが大きくなっていきました。
障がい者野球グラブは、一人一人の症状や各部の大きさ、可動域などに合わせて設計されるため、同じモデルを採用したとしても、まったく同じグラブは二つと存在しません。そのため、必ずサンプルを作成する必要があり、材料費や製作期間も通常以上にかかってしまいます。せめてメーカーさんの金銭的な負担だけでも取り除き、ぞれぞれのプレーヤーが求めやすい価格にすることで、少しでも多くの方に手にしていただけるのではないかと考えています。
様々な補助具を活用してプレーする選手達
また、現在は岡山県のタカギスポーツでしか作成をできませんが、県外の子供たちから求められていることも有り、全国の多くの場所での作成が実現すればと考えています。全国の職人さんがつながるネットワークを構築し、複数の意見を突き合わせながら、全国どこでも障がい者野球グラブが製作できる環境を目指して、活動を続けて参りたいと思っています。同時に、早嶋さんの時の様に、『目の前の人のために、自分たちができることはないか。』と知恵を出し合い、新たなアイディアを生み出す活動は、高校生にとっても非常に重要な機会であると考えます。現役の教員でもあるスタッフをボランティアとして迎え、障がい者野球や全国のプレーヤーとの関わりの機会を継続していくことは、今後の野球界にとっても、教育界にとっても必要な試みであるという使命をもち、活動してまいります。
【パラリンピックの正式種目へ】
皆様から頂いく支援金は、職人ネットワークの設立・運営、グラブ作製を引き受けていただいた職人さん(または所属企業)への補助金として運用させていただきます。手の届く範囲のプレーヤーへの提供を地道に続けていったその先には、障がい者野球のパラリンピック正式種目にしたいという思いがあります。
野球がオリンピック種目として復帰した今、不可能なことではないと思います。世界大会こそありますが、他のパラスポーツと比べて、競技人口が少ない事や、専用の道具の配備がなされていないことは明白です。通常の道具をどう工夫して扱うかということも、障がい者野球の醍醐味ではありますが、その結果生まれる、早嶋さんのような二次的なケガからプレーヤーを守りたいという思いがあります。捕球からの送球など、左右の手が別の動作をする競技の性質上、障がいのある方にとって、野球がハードルの高いものとなっているのではないかと考えています。競技者にまでならなくても、すべての子供たちが、気軽に野球に触れられる環境を築いていきたいのです。
また、次回のパリオリンピックでは、野球が正式種目から外れることが決まっておりますが、障がい者野球が持つ、幅広い年齢層でプレーが可能であること、タイムも取りやすくみんなで合わせてプレーに臨めること、9人順番に打順が回り公平にプレーチャンスがあることなどの特徴を考えれば、むしろパラリンピックの方が向いている種目なのではないかと考えています。生涯スポーツとして老若男女同じグランドでペースを合わせてできる野球の魅力と特徴をしっかり世界へも発信していきたいと考えています。
その先には、車いすバスケのような、健常者と障がい者の垣根がなくなり、同じ野球人としてともに野球を楽しむことができる未来の実現があるかもしれません。野球を通じて、多くの笑顔を守るために、多くの人が輝ける場所を少しでも増やすために、どうか皆さんの力を貸してください。
【支援金の使い道】
・サンプルグラブの製作費:100万
一つにつき5万円を製作を引き受けてくださった職人または企業へ助成します。
現在、障がい者野球連盟には37チームが登録されており、約1000人が所属しています
今回のプロジェクトではチームに限らず必要とされている方へ20名分の製作を仮定して100万円の予算で考えています。
・返礼品製作、材料費など:10万
今回の返礼品は支援いただいた分だけ新規で作成するものがほとんどです
そのための費用は創造と工夫でなるべく抑えていますが、最低限の費用です。
・障がい者野球チームに必要とされる職人さん協力費:10万
今回は地元岡山県の職人さんに支援等をいただいていますが全国に広めるために職人のネットワークを構築していきます。そのための準備金として使用させていただきます。
・システムの利用料、諸経費:30万
その合計として、初めての試みとなりますが、150万円という大きな目標を掲げさせていただきました。皆様の思いを責任もって形にし、求めるプレーヤーへ届けていきます。みなさんと一緒に支援グループを作り上げて、一人でも多くの人が健常者と同じグラウンドでプレーできる喜びを、一人ひとりの笑顔を作っていきたいと思います。ご支援、ご協力をお願いいたします。
The KIS for glove 代表 柴谷純平