ここを見て!大学野球観戦のススメ③【首都大学野球・日体大後編】

山本祐香

"このコラムは、スポーツサイト「ゆるすぽ」で2017年5月4日に公開されたコラムからの転載です。”



三度の飯より野球が大好き!
山本祐香です。
前回に引き続き、大学野球の日常を知ろうということで、日本体育大学野球部の練習に密着です。

https://www.spportunity.com/column/77/column_detail/

野手がノックを受けているとき、投手はというとこちらもノックを受けていたり、フォームの確認などをしていました。

マンツーマンでコーチから指導を受ける

日体大の二枚看板、松本航投手(3年・明石商高)と東妻勇輔投手(3年・智辯和歌山高)


今年8月に行われるユニバーシアード競技大会の代表候補にもなり多彩な球種を操る松本投手と、最速152キロ、一球一球帽子がずれるほどのダイナミックな投球で先日15奪三振完封勝利をあげた東妻投手は、ロースコアゲームでも勝ちが計算できる日体大が誇る好投手です。

二人とも、ときどき笑顔も見せながらノックを受けていました。
さてさて、野手は40分以上に及ぶノックが終わったようです。ずっとノックを打ち続けるのは大変ですよね。たまにノックが苦手な監督、コーチがいらっしゃいますが、以前プロ野球の取材でグラウンドにいたら、前に飛ばしたいのに何度やってもうしろにいる私たちの方にフライを上げてしまう新米コーチがいらっしゃって、打つ側も大変だなと思いました(笑)。

ノックが終わると監督や主将の話があり、部員も気づいたことなどを話します。みんな真剣な表情。

捕手の防具をつけているのが、濱村和人主将(4年・⻑崎海星高)


そして、次はバッティング練習です。バッティングゲージやピッチングマシーンなどの準備が始まったのですが、よく見ると準備している選手の中には4年生の姿も見えます。


それもそのはず、日体大野球部は「体育会イノベーション」を実践しているのです。「体育会イノベーション」とは、今までの体育会の上下関係のような、一年生が雑用を行ったり先輩への気遣いなどから生まれる負担を軽減させ、余裕のある生活を送ることで力が発揮できるように、上級生が率先して雑用を行い後輩の面倒を見るというものです。


 

これは元々、帝京大学ラグビー部を全国大学ラグビー選手権8連覇に導いた、日体大OBでもある岩出雅之監督が作り上げた部活内文化であり、それに感銘を受けた古城監督が日体大野球部にも取り入れたそうです。悪しき伝統はなくし、今の時代に合ったやり方で部員が人として成⻑していくことで、常勝チームを作り上げていこうという試みです。

私が抱いていた体育大学のイメージ、そして体育会系の部活のイメージとは違う、部内の柔らかい雰囲気はこのような取り組みがあるからなのですね。

ティーバッティング、フリーバッティング、実戦形式など各メニューをこなしながら、バッティング練習は一時間以上続きました。今年、バッティングで注目されているのは4番サードで試合に出場している高垣鋭次選手(1年・智辯和歌山高)や3番ファーストの大木惇司選手(2年・東福岡高)、指名打者のエドポロジョセフ選手(2年・日体大柏高)などのフレッシュな面々。セカンドの坂本耕哉選手(4年・松阪高)も今季、絶好調。今後も注目です。

 

フリーバッティング

ティーバッティング


練習の合間には、補食として200gのおにぎりを口にし、積極的にエネルギーを補っています。こうして、毎日激しい練習をこなしているんですね。

19時20分、3時間の練習メニューが全て終了しました。全体練習が終わったこの時間からは、自主練習をする部員もいます。このような練習を毎日繰り返し、個人の技術やチームワークを向上させて、試合に臨んでいるのですね!
練習を見せていただいたことで、試合で全てを出し切って欲しいという思いがより強くなりました。しかし、スポーツの世界は厳しく、どんなに努力していても勝つ人がいれば負ける人がいる。だからこそ面白いのかもしれません。

 





4月22日は日体大が勝利

 
試合に密着した様子は「ここを見て!大学野球観戦のススメ②【首都大学野球・日体大応援編】」にて、動画でも紹介しています。このような日々の練習をこなし、試合で全力プレーをする選手たち。こちらも合わせてご覧ください。
https://www.spportunity.com/column/68/column_detail/

春季リーグ戦も折り返し、日体大はこれから東海大、帝京大と対戦。首都リーグはいろいろな球場で試合を行っていますので、詳しくは首都大学野球連盟のホームページでご確認を!
http://tmubl.jp/?id=2

ホームページといえば、日体大野球部のホームページはめちゃくちゃ格好いいんですよ!試合情報や選手情報もたっぷりでとても見ごたえがありますので、こちらもぜひチェックしてください。
https://nittaibaseball.com


大学野球の日常をちょっぴり覗いてみたことで、少しでも興味を持っていただけたでしょうか。こんな学生さんたちが全力で戦う春季リーグ戦、みなさん週末は球場にGoですよ!
そして日体大野球部のみなさん、今回は練習、試合と二日間密着させていただき本当にありがとうございました。笑顔でさわやかに挨拶してくれるみなさんが、真剣な表情で練習、試合に臨む姿は素敵でした。今後の活躍も期待しています!

山本祐香
好きな時に好きなだけ神宮球場で野球観戦ができる環境に身を置きたいとふと思い、OLを辞め北海道から上京。「三度の飯より野球が大好き」というキャッチフレーズと共にタレント活動をしながら、プロ野球・アマチュア野球を年間120試合以上観戦し観戦記録をつける日々。最近の楽しみは、大学野球で逸材を見つける“仮想スカウティング”。面白いのに日の当たりづらいリーグを太陽の下に引っ張り出すべく、世の中に向けて発信をしていく。