「球場に行かない方の心理は分かる」香川オリーブガイナーズ新女性社長の挑戦

Spportunityコラム編集部

◆ 信頼できる仲間と共に高松市に恩返ししたい!


- 2017年2月1日 -
香川オリーブガイナーズの社長交代の人事が発表された。

香川オリーブガイナーズ 三野 新社長


この話題に関しては既に記事も多く出ており、
ご存知の方も多いだろうが、
四国アイランドリーグPlusで初の女性社長が就任した。
三野 環 社長
記事の中には「美人すぎる球団社長」といった見出しも並んだ。

本職は生命保険会社の現役営業職。
ワーキングマザー。
そして、これまで野球と深く関わってきたことはない生活を送られてきた。

これまでの球団社長の中でも異色の経歴だろう。
なぜ? どういう経緯で野球独立リーグの球団社長に?
関心を持たざるを得ない。
三野社長にお会いし、香川オリーブガイナーズ 新社長就任への思い、
今後どう盛り上げていくかの展望についてお話を伺った。


スポチュニティ :
元々現球団オーナーともご面識があったようですが、どのようないきさつだったんですか?

三野社長 :
球団のメンバーの方々だったり、
地元の企業の皆さんと交流していく中で、
皆さん、何か1つの事業をするために
自分の時間やお金を惜しみなく使って事業を組み立てるんですよね。

これって誰でもできることではない。
普通は休みがあれば家に帰りたいし、
家族との兼ね合いもあるでしょうし、
それでもそういうのを犠牲といいますか、とりあえずさておいて、
町のためにやっているという方が私の周りに多く、憧れていたというか、
私も何かしたいな、という思いはずっとあったんですよね。

長らくシングルマザーでいたので、
どうしても自分の生活が精一杯だったのですが、
少しずつ生活が変わっていき、何か私にもできないか、
そういう思いが積もっていきました。
それこそ母子手当てで高松にはお世話になっているので、
何か高松市に返せたらな、人の役に立ちたい、という思いは漠然とありました。

「これ」という手段が分からない状態でしたが、
今回、香川オリーブガイナーズ 球団社長のお話を頂き、就任の運びとなりました。
 

◆ 「野球」は高松への恩返しの手段の1つ。

三野社長 (つづき) :
声をかけて頂いた方も信頼できる方だったため、
そのメンバーから「バスケット」といわれていても答えは「YES」だったと思います。笑

ただ、それぞれのストーリーがあって、いろんなことをさておいて、
この一年にかけている、ということをさらに間近で見たときに、
「こちらも本気でやらないとな」、ということを深く実感しました。

実はお声がけを頂いたとき、当初は「無理です」とお断りしていたんです。
それでもお願いしたい、と。
本業を別でもっていた中で、悩む期間も多かったです。
野球も分からない、経営の経験もない中で、何ができるだろう? と自問自答したときに、
「球場に行かない方の心理は分かる」。

最終的に背中を押してくれたのは夫です。
そして家族の支援もあり、一歩踏み出すことができました。

スポチュニティ :
生命保険の営業は一旦引き継いで、球団経営をされているのですか?

三野社長:
生命保険会社にも所属しており、実際は両方ともやっています。
ただ、休業するにあたり、2月から半年を目処に休業予定でしたが、
諸々の都合があり7月から休業とし、それ以降は香川オリーブガイナーズ 一本の予定です。
 

◆ 家族の支援が三野社長を支える

スポチュニティ :
ところで、お子様の反応は?

三野社長 :
今回の話が、どういうことなのかは娘も当初理解していませんでした。
当初、社長就任の話をした際は「そうなん? 頑張ってね」ぐらいの感じだったんですね。笑
ニュースなどに取り上げられるようになり、
初めて、「何かすごいことになっている」といことを分かったぐらいで、
そして、今は応援者ですが、身近ゆえに、体の心配をしてくれています。

スポチュニティ :
実はスポチュニティも、本業のかたわらで夜な夜な活動しています。
何かを背負っている、というわけではないですが、
本業もしっかりやりながら活動しているため、
深夜まで活動することが多く、家族から心配されることがあるので、
娘さんもお母さんの体の心配はすごくしているでしょうね。

三野社長 :
そうですね。笑
子育て自体はもうほとんど終わっているようなものなので、
そこに手がかかることはないんですけれども、
仕事も掛け持ちしながら、母親でもあり、妻でもあり、というところで、
家事が回らないので誰かに押し付ける、というのは違うと思っていて、
できるだけ最大限、やりたいんですよね。

そのため深夜2時、3時から家事を始めることも多く、
家族から心配されたこともありました。
元々、家族も手伝うとは言ってくれていましたが、
そんな私の姿を見て、家族も積極的に今まで以上にサポートしてくれています。
家族のサポートは本当にありがたいです。

スポチュニティ :
お母さんの頑張る姿を見て、応援したくなったんでしょうね^ ^

三野社長 :
たぶん、みていられないぐらい家で笑顔がなかったのかなと思います。笑
 

◆ 「きっかけ」を作って女性のファンを増やしたい

スポチュニティ :
香川オリーブガイナーズでやりたいこととして
「行かない人の気持ちが分かる」ということから、
「女性のファンを増やしたい」ということをお話されていると思います。
具体的なアイディアや計画などはありますか?

三野社長 :
タイミングなどは未定ですが、まだ計画中です。

野球場と女性ってあまり結びつかないんですが、
「女性はかわいくみられたい。」
「SNSで発信・拡散したい。」
といった心理をうまく汲み取って、
女性ファンを増やして行きたいと考えています。

たとえば、
ガイナくん (香川オリーブガイナーズのマスコット)って、
あまり可愛くない。笑

ガイナくんは、やっぱり力強さを出した男性寄りなマスコットなので、
ガイナくんとは別に、もう少しやわらかい、女性寄りの、
「ガイニャーズ」みたいな、猫キャラを作って、
猫耳をつけてもらいSNSで拡散する、
というような流れを作りたいです。

最初は野球に興味がなくてもいいんです。きっかけが大事。
あるいは、応援Tシャツをいかにかっこよく着こなすか、
というオシャレ選手権のような企画を発信して、
女性客を増やすと、必然的に男性客も増えるので、
相乗効果でできたらなと考えています。
 

◆ 観戦して「楽しい」を感じてもらう

三野社長 :
応援の仕方も統一したいと思っています。
以前、(別球団の) 観戦に行った際に応援が統一されていて、
ルールなどが分からないなりにも楽しかった。

とにかく皆に行かない理由を聞いて回っていたら、
色んな理由があって、その中に
「ルールが分からない」
「応援の仕方が分からない」などの意見がありました。
じゃあ応援の仕方を統一したら、
一緒にやっているのが楽しく感じるのではないかなと思っています。

とにかく球場に足を運ぶ「きっかけ」を作って、
「楽しかったよ!」
と言ってもらうことが、私の役目だと感じています。

スポチュニティ :
香川オリーブガイナーズのことを考えていらっしゃるな、ということがにじみ出ていますね。^ ^

三野社長 :
ありがとうございます。
本当に人に恵まれているので、今回の話もそうですし、
香川オリーブガイナーズに入って、スタッフの皆さんの活動には感服しています。
外向きだけでなく仕事の体制などの
中身も見直せる機会なので色々と整えていきたいです。
皆さん、思いをかけると応えてくれるので、
とにかく思いはかけたいですよね。
 

◆ スタッフと一丸でワクワクを追求する

香川オリーブガイナーズ 会議風景


スポチュニティ :
今回経営陣が変わりました。
どんな組織でも、マネジメントが変わると
従来のやり方が変わることが往々にしてあります。
スタッフが戸惑うことも多くある。 
中野さんとさきほど打ち合わせをしていましたが、
中野さんは、「三野さんがいらっしゃって、
新しいことを色々教えていただけるのは刺激になる」、
とおっしゃっていて、
スタッフ一丸になってやられているんだなというのを感じました。

三野社長 :
したいことやりたいこと、できることやっていることが違うな、
というのをすごく感じたので、
「何をやりたいのか」を改めて問い、
過去ボツになった企画書を改めて見せてもらったら、
「めっちゃ面白いやん!」というのがあって、
これやっていこうよ! 
という、ワクワクすることをやれる体制を作っていっているので、
これまではいかに予算を絞るか、に目がいきがちでしたが、
そこにあえて予算をかけて集客し、収益化していくように
やり方を変えていきたいと思っています。


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インタビューを終えて:
「志・思い」と「人の縁」「家族の支援」など周囲の人の関わりが、大きな一歩に繋がる。
我々スポチュニティもサービスを通じて少しでも「夢に向かって頑張る人への支援」に繋げていきたいと感じずにはいられなかった。

香川オリーブガイナーズは現在、応援してくださる皆様からの支援募集をしています。
支援募集ページはこちら:
「経営陣一新、12年連続NPBへ選手輩出へ『新緑一丸』となっての挑戦!」
https://www.spportunity.com/kagawa/team/33/detail/
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